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我が家から近い市営図書館には日本語の本が200冊くらいあります
ジャンルは色々 推理小説から最近話題の小説 お料理本も少し
そんな少ない本の中で
「これが読みたかったのよ!」と思っていた本を見つけるなんて
奇跡のようなものです
ところがその奇跡のような事が起こりましてね
本のタイトルを見た時は 思わず目をこすってしまいましたよ
出版されていた事も知らなかったのですから
2年前まで無料刊行されていた月刊誌TVファンで
入江健二氏が連載で書いていらした「万里子さんの旅」です

途中からTVファンの購読を始めたので前編は読んでいなかったのです
私が購読で読み始めたのは終わりに近い章で
ご主人を結核で亡くし38歳で中学生の娘さんを二人連れて渡米
車もない 英語も話せないアメリカでの慣れない生活の苦労が始まった頃からでした
ところが本を読んでびっくり!
万里子さんの苦労はそんなものではなかったのですね
子供の頃から「終戦後大陸から引揚げた方達は大変な苦労をされた」
という話は耳にたこができるくらい聞かされたものですが
具体的にどんな苦労だったのか この本を読むまで知りませんでした
万里子さんと長女の洋子さんの中国から北朝鮮 韓国を通って
日本に帰国するまでの体験は想像を絶するものでした
これだけの苦しみを経験して生き延びたというのは幸運で奇跡とさえ思えました
読むだけでも胸が苦しくなるような体験を
入江健二氏によくぞここまで記録してくださいましたとお礼を言いたい気持ちです
記録に残すというのは大切なことだと思いました
歴史的な大事が起こった時
その中に巻き込まれている人達の悲しみや苦しみは
体験していない人には想像の域をでるものではありません
それを語ることの辛さも想像できません
戦後 数十年を過ぎた今だからこそ
語れる気持ちになったのかもしれません
そしてその時にリトル東京入江診療所の入江健二先生に会われた事は
万里子さんの更なる強い運命だったように思えます
お二人にこうして後世に歴史を残してくださったことに感謝したいです
死線を越える万里子さんの体験を読むと勇気をもらえます
万里子さんの旅―ある帰米二世女性の居場所探し アマゾン
本の概要
戦争、戦後の貧窮、夫の召集と病死―次々に襲う苦難を乗り越えた主人公・万里子さんが、娘二人を連れて戻ったアメリカでたくましく人生を切り拓いていきます。生地カリフォルニアから日本、満州、北朝鮮の収容所を経て再び日本、最終地アメリカへと続く、長い人生の旅路を綴った感動のノンフィクションストーリー
入江健二(いりえ・けんじ)プロフィール
1940年、東京生まれ、60年、東京大学入学。医学部時代はボート部在籍。66年、卒業と同時にインターン・医局問題を扱った、当時の青医連運動に参加。国立がんセンター、都立大久保病院を経て、71年渡米。UCLAで癌を研究。73年、日系一世対象の「健康相談室」開設。ロサンゼルス市内の病院で再修練の後、81年、リトル東京で診療所を開業、現在に至る。
著書に『リトル東京入江診療所』(草思社刊)『リトル東京で、ゆっくり診療十七年』(草思社刊)がある。
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コメント
コメント一覧 (28)
本、読みたいと思いました。すごく読む方向へ心が動いています。読み終わったら、その理由がわかるかも。
私もここ数年、終戦の時期のTV特集や何かのせいで、戦争について考えるようになりました。
今年の初めにはNHKの「開拓者たち」というミニシリーズを見て、満州に渡ったかたがたの苦労を知りました。
母の生家は熊本ですが、終戦後大陸から引き上げた親戚を何家族も世話したそうです。その方々が、近くの割り当て地をまた一から開墾し、作物が取れるまでの数年間、食料をすべて援助したとか。
そういう助け合いが当たり前のこととして行われていたというのは、今の日本では可能だろうかと思います。
九州は比較的豊かな土地だったのかもしれませんね。↑のドラマだと、北の地域では家族を頼れないようでした。
それでも、農家の次男坊、三男坊は土地がないので、アメリカやブラジルに移民した方もいるようです。母の同級生でも写真だけで移民のお嫁に渡った人がいたそうです。
日本は少し前までとても貧しく、苦労した方が沢山おられたんですね。
この本も映画にできそうですね。気持ちが元気なときでないと読めなさそうです。
ここ数日、熱暑で体が重たいです。chiblitsさんもご自愛ください。
当時の想像を絶する苦労が克明につずられていますね。
子供の時から親元を離れ、親に会いたくても受け入れてもらえず悲しい少女時代。大人になって結婚しても幸せとは遠い存在でした。
現在は平穏な日々を送っておられるようでそれが救いですね。
苦労した分長生きしてほしいです。
@@
猫ちゃんの話には、私、ついていけません
(いくじなし)
日本人の国内の飼い主だとショックでそうとう長い期間寝こんだり大変なのではと、思っていたら
今日は今日とて、これはハード過ぎて、もう絶句
*
たまたま、中井貴一さんの
「つらいことを体験すると、
それまで当たり前だと思っていたことが、
ものすごい喜びに変わるんです。」
という一言を読んだばかり
苦労知らずの国内在住の私は、正念場かも
車もない、、、それ私だあ(笑)。でも私の苦労なんて苦労と呼べる物ではないですね。ああ、でも本が読みたいです。
彼女たちの話は壮絶です。中には子供を手放したという話も…。
戦争は二度と起こしてはいけないと強く思いました。
そして、表紙の万里子さん、きれいな方ですね〜。
こちらの公共図書館ではスペイン語の本はあるのですが、日本語の本をみかけたことがありません。司書の方にひとり日本人がおられるそうで、「日本語の本を買うときは彼女に評価してもらうのよ」なんて話を聞いたことがあるので、どこかにあることはあるんでしょうけど。近所でアジア系の方をあまりお見かけしないので、蔵書もそういう構成なのでしょうね。
どこかで この本に出会いましたら、是非 手にとって読んでみたいです。
テレビ番組でみた静岡の茂子おばあちゃんというお方も 満州で戦時中、 毎朝、そばで亡くなっていく沢山の人々をみて、そのことが、一生心から離れず、地域の助け合い活動で、 一人暮らしの人を助けていったのを 思い出します。
お年をめしてからは 平穏に暮らされていると お聞きして 安堵いたします。長生きしてほしいですね。
私は この夏は、”トマトランド”という本のトマトの起源という章だけを 精読しようと、思ったのですが、まだ 読んでいません。ざっとは、去年読んだのですが〜〜。トマトを食べない日は ない、ほどなので、この本にこだわっています。
こんにちは〜!
是非読んでみてください。 日本の図書館にもあるかもですね。
こんにちは〜
ご実家で引き上げた方たちをお世話したって凄い事じゃないですか! そんな事こそ歴史に残すべきですよね。 どのような援助をされた記録は役に立つ時が来るでしょう。そのような日本人が居たという事実を残すことも大切ですよね。九州は気候も温暖で農業もしやすいからでしょうね。 北は気候の制限が厳しいでしょうから。豊かなところは人間の気持ちも豊かであれるのだと思います。鹿児島からの移民も多かったですよ。 こちらで農業をしている方も鹿児島からの人が集まっているところもあります。銀行に勤めている時鹿児島県人から電話がある時は懐かしかったです。
誓いの言葉さんも図書館の本だったのですか? それとも本屋さんで? 去年の11月に出版されていました! 誓いの言葉さんももう読まれたなんてびっくり〜〜!
今年確か90歳になられるはず。 お会いしたいです。 万里子さんに。
Magさんの猫を飼っているのですか?
確かに辛いことを経験すると強くなるし喜びが増えるというの 分かりますね〜。
私が行く図書館にはそれほど日本の本はないのですがこの図書館が属しているカウンティーの図書館のカタログをオンラインで見るともっともっとあるみたいなんです。 カウンティーのカタログにあるものは申し込めば他の図書館にあっても私が行く図書館まで回してくれるそうなんですよ。 ここの図書館でいよいよ読む物がなくなったら取り寄せようかと思っています。こねこねこさんもカウンティーのカタログをオンラインで見たら意外とあるかもしれませんよ。
子供を手放したというのはこの本を読んで十分にあり得たことだと理解できます。 それほどにギリギリの線まで追いこまれて本当に壮絶というしかないです。
本当に 戦争は怖いです。 私達は戦争は経験していませんが今地球のどこかで、たくさんの場所で未だにこういうことが起こっているのが悲しいですね。
本の中には幾つか万里子さんの写真が出てくるのですがとても綺麗な方です。
ノンノンさんでしたっけ?以前カウンティーのオンラインでカタログを見ると意外と和書があるのでそれを近い図書館まで取り寄せられると書いてくださったの。 確かに日本人が多いところは本も沢山揃っているでしょうね。
そういえば むべさんはその茂子おばあさんのことをコメントに以前書かれたことがありましたよね。 これほどの体験は一生忘れられないでしょう。 人によってはトラウマになって立ち上がれない人も多かったのではと思います。
私の半分のトマトは2月末に植えたので早すぎたようです。 早すぎると後々よく育たないと義理兄が言っていたの。その通りみたいです。 あとの半分は自然に発芽してきたのばかり。
chiblitsさんならお会いできますね。
初めて コメントします。
LAに通算で11年位住んでいました。
Dr.入江は、私は看ていただいたことはなかったですが 日系人のあいだでも評判のドクターでした。
懐かしいなとおもいつつ
私がアメリカで日本人でもそれほど困らずに暮らすことができたのも
先人の方々の苦労のおかげだな・・・と思いました。
誓いの言葉さんが読まれたのは割りと最近ですよね。初出版が去年の11月って最近ですよね。
本では割愛されていますが万里子さんのお話に付随して日本の歴史というかその当時に話題になった事とか政治とか書かれてあるんですよ。 それも興味深かったです。たとえば当時流行していた歌とかね。
初めまして! いつもご訪問ありがとうございます。
Dr.入江は日系人の間では有名でしょうね。 私と同じ世代の方と思われます。 なかなか信頼のおける先生に巡り合うのは難しいですよね。 お近くだったら良いのにと思います。
日系の方たちも日本語で診てもられる先生がいらしたことは心強かったでしょうね。
この日のブログを読ませていただき、そのままAmazonで購入、たった今読み終わりました。
感動と言う言葉で簡単に済ませられるものではなく、なんとも語り難い気持ちでいっぱいです。戦争も知らない田舎育ちの私ですが、日本人女性の海外移住、戦時中の事実を少しでも知っていたいと思っています。
この事実に出会わせていただいて、本当にありがとうございました。
本当に感謝致します。
戦争により、その時代を生きられた方々一人一人に歴史があることがわかりました。日本は恐ろしい。なんとも言えない気持ちです。
日本の本質は70年経ってもなにも変わっていないのだと、あらためて思いました。
今後もブログを楽しみにしています。
初めまして。
一人でも多くの方が読んでくださるととても嬉しいです。私の読後感想は西島さんと全く同じです。70年経っても日本の本質は変わっていないこと。 あの戦争を起こした軍の方たち その家族だけが早く逃げたこと、 勿論全員がそうではないのでしょうが政府の体勢がそうであったことは事実なのですね。そしてこの大震災にも通じるものを感じてとても悲しい気持ちで一杯になりました。 戦後書かれた「きけ わだつみのこえ」も事実をそのまま伝えていません。遺族はありのままに伝えられなかった事を遺憾におもっているそうです。きっともし万里子さんの本も戦後直ぐだったら訂正を余儀なくされたでしょう。
すごくうれしいです。お返事をいただけると考えてもおらず、読後のやるせない気持ちを報告だけでもと思っていたもので、感激です。
「きけわだつみのこえ」、同感です。日本国内の戦後の物語は、つらい出来事もきれいにまとめすぎてると思います。(ずっと思っていたのですが、やっぱりそうだったのですよね。)時代がそうさせていたというのも辛いですね。
お料理、海外、大好きなので、今後も楽しみにお邪魔させていただきますので、よろしくお願いいたします!
2011年12月1日初版第1刷印刷
2011年12月10日初版第一刷発行
と書いてありますので私のは12月10日の発行ですね。chiblitsさんのは12月1日の発行ではないでしょうか。
そうですか、当時の話題、政治、流行した歌まで覚えて居られて、万里子さんの凄い記憶力にビックリですね。
10年間も通って編集された入江先生も根気よく頑張られました。
chiblitsさんが紹介されなかったらこの本を全く読まないでいる所でした。良い著書がありましたらまたご紹介お願いします。
こちらこそコメントありがとうございます。
アメリカは未だ戦争が続いて平和ボケと兵士の家族達の心配と両極端で矛盾を感じます。
こちらこそ今後とも宜しくお願いします!
今本が手元にないのでわからないのですけど、初版の日が違うってちょっと面白いですね。同じ会社なのにね。
当時の話題とか歴史は万里子さんの記憶からではなくて入江先生が調べたものと思います。そうですね〜10年かかってね〜。 私は20代の記憶でもそんなに鮮明に覚えていないのはそれだけ平和だったからでしょうね〜。
8月11日付け「万里子さんの旅」のコピーを著者の入江健二先生にお渡ししました。
先生はいつもお忙しいく、インターネットのサイトを読む時間などない方なのですが、
著者の想いをよく表現してくださっていると、たいそう感謝しいていらっしゃいました。
コメントありがとうございます。
びっくりしましたぁ〜〜プリントして入江先生にお渡ししたのですか!!! それならもっともっと感謝の意を書きたかったです。
でも私の感謝の気持ちが少しでも先生に届いた事がとても嬉しいです。 ケイコさん、有難うございます。
2010年に2回程TVファンに連載していらした頃にもご紹介したことがあります。 最終回をとても楽しみにしていることを書きました。 入江先生も万里子さんも(90歳ですよね!)お元気な様子でとても嬉しいです。